お久しぶりです。Class of 2018のNHです。
この春休みはInternational Experience JapanやGNW、Kakehashiプロジェクト等の学校設
そんな中、
Spring GSEは、発展途上国にて活動するSocial Enterpriseに対しコンサルティングを行う通期のプログ
プロジェクトはKopernikのチーム3名とYale SOM5名の8人で進められ、週1回のテレカンと1週間の現地でのフィールドワークを通じて問題の洗い出しと解決策の提示を行います。議論の結果、我々のチームはこのプロジェクトの収支計画を策定し、収益性と持続可能性を定量的に視覚化することを目指すことにしました。バリ島のゴミ回収ルートは想定した以上に複雑かつ閉鎖的である他、リサイクル用品を作る4つの装置も生産能力の測定が難しく、1時間程度のヒアリングで完全に把握することは困難を極めました。その為、事前にこちらで用意した想定を基に収支計画のドラフトを作成し、ゴミ回収ルートの全体像を把握した上で現地で追加の聞き取りを行い、適宜モデルを修正していくという手法を採りました。バリ島でのフィールドワークではKopernikのオフィスの他にゴミ集積場や地元の有力な回収業者を訪問してゴミ処理能力の分析を行った他、既にリサイクル装置を使っている団体も訪れ生産に係るコストの算出も行いました。現場での一連のヒアリング結果を基に事前の想定を見直し、変数とシナリオを増やすことでより実用的な収支計画を提示することができました。
バリ島から戻った今は、引続きテレカンを通じてモデルの改善を行いつつKopernikやクラスでのプレゼンに向けた準備に取り掛かっています。訪問後バリ島内の有名ホテルがプロジェクトに興味を示し具体的な予算案を提示した為、ホテル側の支援を考慮に入れつつ見やすさ・扱いやすさを念頭にモデルのファインチューニングを行っています。また4月下旬と5月初旬に控えるクラスとSOM全体の前での発表を念頭にプレゼン資料も同時進行で作っているところです。発表を通じて我々やKopernikの取組みが校内のより多くの方に知ってもらえればと思っています。
なお余談ですが、KopernikのCEOは偶然にもToshihiro Nakamura氏という日本人の方です。Nakamura氏はTedへの出演経験や世界経済会議(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーにも選出された経験を持っており、異国の地でローカルに根差した企業を運営する日本人起業家の姿に僕は非常に感銘を受けました。こうした出会いも、フィールドワークならではの醍醐味と言えるのではないでしょうか。
(学校公式HP上のブログによる今回のSpring GSEの紹介はこちらから閲覧できます。)