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ニューヘイブン生活(子連れ編)

こんにちは。1年生のKSです。

現在、妻、子2人(2歳、0歳)と共に暮らしています。

今回は家族連れでのニューヘイブン生活についてご紹介します。

 

【総論】

ニューヘイブンは子供連れ家族にとって、非常に暮らしやすい街です。

以下、居住エリア、買い物、公園、保育園、一日の過ごし方についてご紹介します。

 

また、ご家族の安心感という点で重要な日本人コミュニティについても、

イェール大学全体で日本人関係者(研究者等)が相当な数いらっしゃり、

どんな年齢のお子様をお連れでも同世代のお子様を持つ日本人が見つかると思います。

 

なので、お子様連れの皆様、仮に現役のSOM生に子供連れがいなくても、安心して来てください!

 

※私も最初はSOMの直近の先輩に子供連れがいない点が不安でしたが、

 入学前に沢山のイェール関係の日本人ご家族にアドバイスを頂き、安心して進学しました。

※余談ですが、日本人に限らずこうしたビジネススクール以外のネットワークが広がりやすいこともイェールの魅力の一つです。

 

なお、Class of 2023は私含め3家族が子供持ちですので、お子様のいらっしゃる方、お待ちしています!

 

【居住エリア】

①ニューヘイブン

[イーストロック] 独断「子連れMBA生向け」オススメ度★★★★★

SOMの北東方向に広がる閑静な住宅街。

家族連れにはWhitney Street とState Streetの間がおすすめのエリア。

私もその範囲に住んでいます。

SOMには徒歩で通えるほか、大学が運行する無料のシャトルバス(家族も利用可)も循環しています。

歴史ある大きな家をリノベし、アパートメントにした物件が多いです。

物件探しは

Apartment.comZillowなどの賃貸比較サイト(SUUMO的なやつ)の他、

Seabury HillEast Rock Real Estateなどの不動産会社のHPで行えます。

エレベーターのある物件は少ないので、物件選びの際は注意が必要です。

(私は一階に住んでいますが、子供が走りまわる音を気にするストレスもなく、快適です。)

地域の居住者のほとんどがイェール関係者で、治安が非常に良いです。

ベビーカーを連れて歩く家族連れも多く見かけ、日中の奥様と子供だけの徒歩移動も問題ありません。

食料品や総菜、ピザやサンドイッチなどを売るコンビニ兼カフェが3軒あります。

NICA's

 注文してから作るパニーニやホットサンドが種類豊富で美味しい。

 惣菜も肉系、野菜系など種類が多く、量り売りをサッと買えばすぐに美味しい食事の出来上がり!

P&M

 NICA'sと同じく惣菜やパニーニ、サンドイッチが美味しい。

 隣に酒屋があり、ビールと惣菜で外のテラスで一杯やる人も多い。

Atticus

 オシャレ。オーガニック系。カフェオレやクロワッサンが美味しい。

 

買い物は簡単なものが上記3軒で買えるほか、車がある場合は5~10分程度の大型スーパー(後述)に行きます。

ブルワリー(!)や美味しいピザ屋、家族連れも入りやすいパブなどもあり、気軽に外食も楽しめます。

 

[ダウンタウン]独断「子連れMBA生向け」オススメ度★★★

SOMの南西方向に広がる、New Haven Greenを中心とした市街エリア

イーストロックと同じく、SOMは徒歩圏。

Chapel Streetより南、New Haven Greenより西はSOMから離れる上、治安も少しずつ悪くなるので、

特に家族連れにはお勧めしないエリアになります。

日本人社費生にはジムやセキュリティエントランスなど設備の充実した高層マンションが人気。

360 State Street, The Eli Apartments, The Union Apartmentsなどが主な候補。

同じくApartment.com / Zillow 等のほか、各マンションのHPからも情報を確認できます。

※私見ですが、設備が整い内装も非常に綺麗なAudubonは魅力的な物件でしたが、独身学生の居住者も多く、

 夜遅くまでパーティが行われていることも多い印象です。

 その分、子供が夜うるさくても平気というメリットはあるかもしれません。

ダウンタウンはベビーカーを連れて歩く人の数は少ないです。

飲食店はピザ屋、飲み屋、ファーストフード、ラーメン屋、寿司屋など豊富!

スーパーは360 State Streetの1階にある(高いが)ほか、学校に向かう途中に小さなスーパーがある。

後述しますが、車を持っていたら(子連れの買い物の大変さを考えても)わざわざ市内で買う必要はありません。

 

[プロスペクトヒル] 独断「子連れMBA生向け」オススメ度★★★

SOMの北西の丘の上に位置する住宅街。

Whitney StreetとProspect Streetに挟まれたエリア。

SOMは徒歩圏。急な坂道がある。無料のシャトルも一部通っている。

物件はイーストロックと同じく比較サイトや不動産会社を通して見つけるほか、

イェール大学が提供する住居が多く存在するのがこのエリアの特徴です。

大学が提供する住居はリンク先より確認できます。

MBA生はgraduate housingが対象で、特にWhitehallが子連れに向いている立地です。

 

大学の住居は家賃が安いですが、その分施設がやや古い、洗濯機が共用などのケースがあります。

一方で、遊具を備えた綺麗な芝生の中庭が広がり、敷地から出ずに安全に子供を遊ばせられます。

同じ世代かつ同じイェール関係者の家族連れと国際的なつながりが作りやすいのが魅力です。

また一帯には優れた保育園(後述)が集積しており、それらへのアクセスも極めて良いです。

一方で急な坂の上にあり、他のエリアにベビーカーで行くのは困難です。

また、飲食店、食料品店が皆無なため、イェールのシャトルを使うか、車での買い物が必要になります。

 

②ハムデン 独断「子連れMBA生向け」オススメ度★★★

SOM生の居住者は少ないですが、日本人イェール関係者の家族連れ居住者が多い隣町です。

SOMから車で10分程度です。

独身者や夫婦2人暮らしのMBA生が住む理由はありませんが、家族連れにとっては、

広々とした敷地の集合住宅を選べる利点があります。

日本人家族が代々複数住んでいるのはTown Walk at Hamdenというところです。

丘を下ると大型スーパーが集積するエリアがあり、買い物は容易です。

 

【買い物】

車の有無で全く異なります。

車所有であれば、大型スーパー(Walmart/Target/ALDI等)に10分以内で行けるほか、

日本人に人気のCostcoやTrader Joe'sなどにも15分程度で行けます。

日本食材についてはアジア系スーパーが15分圏内に複数(T-asian,G-mart等)あるほか、

車で40分程度のハートフォードという町に純粋な日本食スーパーMaruichiがあります。

また最近はWeee!という宅配サービス(アジア系食材が豊富で価格も安い)が日本人界隈で人気のようです。

 

車を持たない場合、イーストロック、ダウンタウンのそれぞれにある小規模スーパーを利用するほか、

Amazonや上述のWeee!などの宅配サービスを活用することになるかと思います。

 

お子様の人数や年齢にもよりますが、総じて子連れ家族における車所有によるメリットは非常に大きいです。

 

【公園】

遊具などのある小さな子供向きの公園、Playgroundをピックしました。

イーストロックパーク

広々とした公園。子供向け遊具エリアがあり、イーストロックエリアの子連れが集まる。

すぐに友達の輪が広がる。バーベキュースペースもあり、夏にはそちらも賑わっている。

バセットパーク

 子供用遊具スペースのほか、複数の野球グラウンド、ドッグランも備えた広大な公園。

エジャートンパーク

 植物園も備えた、起伏のある広々とした公園。塀で囲われており安心感がある。犬連れの家族も多い。

長老派協会

 公園ではなく小さな教会だが、SOMに最も近いPlayGround。

 小さな子供向けの遊具を備えたスペースがあり、自由に利用可。

ニューヘイブングリーン

 街の中心部のシンボルで芝生スペースもありますが、子供が走り回る雰囲気ではありません。

 公園の大木が冬には巨大なクリスマスツリーとしてライトアップされます。

 

その他、ダウンタウンに住む場合は、イェール大学の構内が良い散歩場所になるかと思います。

子連れが集まるPlaygroundは無いですが、芝生スペースなども多く、学生もよくピクニックしており、

歴史あるキャンパスの雰囲気は最高です。

 

【保育園】

イェール周辺の保育園に関する情報は大学のHPにまとまっています。

https://your.yale.edu/work-yale/benefits/work-life-and-childcare/child-care/choosing-child-care

 

全てを網羅しているわけではないですが、日本人の通学実績がある場所や口コミ評価の高い学校は以下です。

(Yale大学が運営)

Edith B. Jackson Child Care Program, Inc.

Calvin Hill Day Care Center

Phyllis Bodel Child Care Center at Yale School of Medicine (North/South)

(一般)※順不同

The nest at Alphabet Academy

St. Rita School Early Learning Center

Leila Day Nurseries, Inc.

Alphabet Academy LLC, North Campus

Creating Kids Daycare Center

Neighborhood Music School

Building Blocks Early Learning Center in Hamden

Mishkan Israsel Daycare Center

 

ほかにも優れた保育園、デイケアはあると思います。

人気の保育園はウェイトリストになりがちなので、目星をつけてウェイトリストに載せつつ、

渡米後、空きが出たところに生活が落ち着いてから入園するのが現実的かと思います。

(コロナの影響かわかりませんが、9月以降でも「空きました」の連絡がいくつかの園から来ました)

 

※送迎については、下の「一日の過ごし方」の通り、MBA生本人も授業を受けながら、

送迎のどちらかを受け持つことは可能だと思います。

ただ、夕方の授業もあるので、毎日送迎の両方を行うのは厳しいかもしれません。

 

【1日の過ごし方】(参考)

(学期中の平日)

最初の学期である秋学期の授業は月曜~木曜で、平均1日2コマ(1コマ80分)です。

午前に固まる場合もあれば、昼を挟む場合、午後に偏る場合もあります。

これらの時間割はクラスごと(約70人=1クラス→Cohortと呼ぶ)によって異なります。

また秋学期も前半、後半でタームが分かれており、時間割も異なります。

例えば私の場合、秋学期の後半タームは、

月・水:14:40~16:00,16:10~17:30の2コマ

火・木:08:30~09:50,10:10~11:30の2コマ でした。

授業以外では、私は水曜日の昼にラーニングチーム(8名一組のチームが割り当てられ、課題等を行う)

の定期ミーティングを入れていました。

また月曜日の昼(授業前)も課題等をチームで仕上げるためミーティングを入れることが多かったです。

以上の状況から、秋学期のとある1日のイメージはこんな感じです。

 

月・水曜日

 8時00:起床

~9時00;朝食を家族と食べる

10時00:車で子供の小児科へ(予防接種受診)

11時30:帰宅。家族と昼食を食べ、学校へ。

13時00:ラーニングチームのミーティング(課題実施、近況共有)

14時40:授業開始

17時30:授業終了

18時00:帰宅。夕食。

19時00:子供をお風呂に入れる

20時00:寝かせつけ開始。時にエンドレス。

22時00:課題、授業準備等。

24時00:就寝

 

火・木曜日

 7時00:起床

~8時00;朝食をさっと済ませ、学校へ(子供達は午前中はイーストロックパークへ)

 8時30:授業開始

11時30:授業終了

12時00:家族とNICA'sで待ち合わせ、昼食。

13時00:学校に戻り、課題。

16時00:帰宅。子供と遊ぶ。

18時00:夕食。

19時00:子供をお風呂に入れる

20時00:寝かせつけ開始。時にエンドレス。

22時00:課題、授業準備等。

24時00:就寝

 

以上は、上の子が保育園に行く前の現時点の状況です。

仕事をしていた時では想像できないほど、子供と長く過ごせています。

来学期以降は朝の送り(自分)、夕方の迎え(妻)といったルーティンが加わる予定です。

 

私自身、キャンパスビジットが出来ないなか、限られた情報で子供との生活を想像し、

進学先をどこにするか本当に悩みました。

ここに記載の情報もごく一部ではありますが、進学先選びにおける不安が少しでも減り、

皆様がイェールSOMを選ぶ参考になれば幸いです。