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選択授業の取り方:授業期間中はどの程度忙しいのか?

初めまして!Class of 2025SNです。入学してから早3ヶ月、バタバタしくも忙しい日々を過ごしております。現在Fall-2 termなのですが、こちらにも詳しく説明がある通り、Yalecore classでの学びに重点を置いており、1年目の秋学期は全授業がcoreとなっています。一方で1年目の春学期は依然coreが大半を占めるものの、electives(選択授業)も取ることができるようになります。

 

SOMの大きな特徴として、このelectivesに関する自由度が高いというものがあります。各学期に選択できる授業数に制限がない他、Yale大学全体でどの学部の授業を受講しても単位認定してもらえます。これはSOMの大きな魅力となっており、各学生が自分の興味に応じて、School of EnvironmentSchool of Drama、はたまた第3外国語の授業を履修したりしています。

 

私ももうすぐ春学期の選択授業の募集期間が始まるため、どの授業を選択しようか考えています。授業リストを見ていると面白そうな授業がとても多く、可能な限り多く詰め込みたい!と思ってしまいますね。しかしながら、当然あれもこれもできるわけではありません。授業の選択には2つの制約があります。

 

制約1 : Biddingポイント

SOMでは選択授業や、GSRという国際経験活動に関して、各生徒が在学期間に応じて振り分けられたポイントを使用して希望の授業に応募するシステムを採用しています。人気のある授業はそれだけ多くのポイントを使用して応募しなくてはならず、限られたポイントをどう使うか、優先順位付けに頭を悩ませます。

 

制約2 : 時間 

多くの学生にとってこちらの方が問題になるのではないでしょうか。人によって状況は異なるものの、勉強、就活、クラブ活動、ソーシャル活動、家族との時間、旅行など、MBA期間中は時間がいくらあっても足りません。私の場合は、幸い社費派遣できており就活をする必要がない一方で、家族(妻と2人の娘)を帯同して来ており、平日18時以降と休日は家族との時間を優先すると決めているため、上手くスケジュールを組まないとどんどんとタスクが溜まってしまいます。

 

春学期の選択授業を考えるに当たり、実際のところMBAってどの程度忙しいのか?ということを整理してみました。SOM入学をご検討されている方にもご参考になれば幸いです。

 

各学期の時間割はこちらに記載の通り。例えば私が経験したFall-1,2では、coreの授業が4つあり、各class週2回の授業があります。

 

SOMに入学する前は、週20コマあった大学生時代を思い出して「授業が週8コマなんて余裕じゃん!」と思っていたのですが、実際は全然そんなことはありませんでした。社会人のイメージとして一番近いのは、「1.5時間の定例会が週2回、各定例会に向けて事前資料読み込みが1時間程度、3~5時間かかる報告資料を毎週提出(さらにチームでのすり合わせも必要)があるプロジェクトを同時に4つ掛け持つ」というものです。具体的には次のとおりです。

 

授業に関する1週間の時間配分例

授業:1.5h x 8=12h

授業準備:(0.5~1.0h) x 8=6h

課題:(3~5h) x 4=16h

チームミーティング:2 x 1=2h

Average 36h/week

 

週の稼働時間を40時間と考えると更に選択授業をとってもまだ何とかなりますが、ここから更に他の活動にも時間を捻出する必要があります。もちろん英語の能力や事前知識の有無によっても増減しますが、ネイティブの学生でも授業以外の活動含めて完璧にこなすというのは相当ハードルが高いです。みんな自分の中で優先順位を明確にして、取捨選択を行っているというのが実情ではないでしょうか。

 

 

MBAが始まるとどんどんと日々が過ぎ去り、一旦落ち着いて優先順位を考えるという時間もなかなか取れなくなってしまいます。これからMBAをご検討される方は、ぜひ一度自分の考えを棚卸しし、どのような優先順位を持っておくかご検討してみてください。